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最前列常に同じ景色の一部になっていたときの私の話をしてもいいですか?

あるバンドのボーカルが海外ツアーにまで追いかけてきた毎回最前列にいるファンに向けてインスタグラムで苦言を呈したことがヤフーニュースになっていました。

インスタグラムの投稿で思いのたけをぶちまけるところに時代を感じてしまったのですが、これについて私が思ったことを書いてみます。

バンド界隈ってエンドレスループしている議論が幾つかあって、例えばそれはダイブ問題だったり、ライブ中の不要な声掛け問題であったり(メンバーの名前を呼んだり話しかけたりする行為のことです)出待ち問題だったりするんですけど。この「最前列常に同じ景色」問題も幾度となく話題になってきました。
私が覚えているのはアジカンの後藤氏、ストレイテナーのホリエ氏、マキシマムザホルモンマキシマムザ亮君氏あたり。最近だとジュンスカの宮田さんが記憶に新しいところ。

人それぞれそのバンドへの愛情表現って違いますし、「毎回ライブで最前列にいる」ことは、日本の法律では制することの出来ないれっきとした自由であり権利でもありますから、それを奪うことは誰にも出来ません。
とはいえ、実際にライブをしている人が不愉快な思いをして、それが原因でライブ自体のクオリティーが下がってしまうというのは単純に悔しいなと思います。

追いかけているとはいえ私たちファンはお金を払ってライブを見に行くわけです。チケット代だけじゃない、ライブハウスに行くまでの交通費、会場に着けばドリンク代、さらには荷物を入れるならロッカー代、グッズが売っていればグッズ代。少なくとも1回のライブに行くだけで数人の野口さんが手元からはばたいていくわけです。
お金を払う訳ですから、対価として払ったお金に見合った、いやそれ以上のものを返してほしいと思ってしまう貧乏性な私は、バンドマンとファンがそれぞれWIN-WINの状態でライブが出来ることがベストだなと思うのです。

話を戻して、じゃあ「最前列常に同じ景色」問題はWIN-WINではないかというと、そうでもないんです。ここからは泥臭い話になりますけど、そのバンドが売れているか売れていないかにも関係してくると思っています。
タイトルにもあるように、私は以前その景色の一部になっていたことがあります。いえ、正確に言えば景色の一部にならざるを得ませんでした。なぜなら二列目以降がいないからです。
毎回毎回同じ景色(つまりファンが少なくて固定されていた)、バンドをやっている本人たちはどう思うんだろうと心配になったこともあります。気を遣って後ろのほうで見たこともあります。
しかし、そのバンドマンは複数のバンドが出るイベントのときにこう言いました「最前列にいつもの顔ぶれがいると安心する」と。

人それぞれそのバンドへの愛情表現が違うように、バンドマンの心持ちも人それぞれなんですね。なので、何が言いたいかというと、郷に入っては郷に従え。自分の追っかけてるバンドの方向性を知り、そのバンドのライブに行くならそのライブに従え。方向性が違ったとしても、ライブに行かずに応援出来る方法はいくらでもあるのだから文句言わずに黙れ。バンドマンが偉いわけではないのと同じように客が偉いわけでもないのだ。ということです。

 

最後に。
景色の一部になっていたバンドは活動をフェードアウトして現在は音楽活動をしていません。カフェでもオープンさせてたような。
お後がよろしいようで。